iPhoneの初期化方法と不具合発生時の対策

iPhoneの初期化方法と不具合発生時の対策

iPhoneを下取りに出す際や挙動がおかしくなった際には、初期化という作業が必要になります。初期化とはiPhoneを工場出荷状態に戻すことで、購入したときと同じ状態にすることです。

しかし、初期化を実施すると、iPhone内のデータがすべて消去されるため不安に思う方も多いでしょう。そこで今回は、iPhoneの初期化方法と、初期化作業中に不具合が発生したときの対策を紹介します。

iPhoneの初期化方法

iPhoneの初期化方法には、iPhoneで実施する方法とパソコンで実施する方法の2種類があります。また、どちらの場合にも、以下の事前準備が必要です。

・iOSを最新バージョンへアップデート

・iPhoneのバックアップ

・「iPhoneを探す」のオフ

└「設定」→「ユーザ名」→「探す」から「iPhone を探す」をタップしてオフに設定

それぞれの初期化方法について解説します。

iPhoneで初期化を実施する方法

パソコンを使わずiPhoneで初期化作業をおこなう場合には、以下のステップで実施しましょう。

1:「設定」→「一般」→「リセット」の順にタップ

2:「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ

3:入力画面にパスコードと Apple ID のパスワードを入力

以上でiPhoneの初期化がスタートします。処理が完了するまでに数分程度必要です。

パソコンでiPhoneの初期化を実施する方法

パソコンを使ってiPhoneを初期化する場合は、まずiPhoneをパソコンと接続します。

Windowsパソコンか「macOS Mojave 10.14」以前のMacの場合はiTunes を起動しましょう。一方「macOS Catalina 10.15」を搭載したMacの場合は、Finderを起動します。

その後、以下のステップで初期化を実施しましょう。

1:パスコードの入力や「このコンピューターを信頼しますか?」というメッセージが出た場合は、指示に従って操作

2:パソコン上でiPhoneを選択

3:「デバイスを復元」をクリック

└「探す」にサインインしている場合「復元」をクリックする前にサインアウトが必要

4:確認画面が表示されるので「復元」をクリック

以上でiPhone内のデータがすべて消去され、最新バージョンiOSがインストールされます。

iPhoneの初期化ができない場合の対策

iPhoneの初期化が正常に実施できないときには、以下の方法を試してみましょう。

リカバリモードの活用

iPhoneをリカバリモードにしてから、パソコンを使って初期化することが可能です。

・iPhoneがパソコンで認識されない

・パソコンにiPhoneをつなぐとリカバリモードと表示される

・Apple ロゴが画面に表示されたまま動かない

などの状態になった場合は、リカバリモードを試しましょう。

1:「macOS Catalina」を搭載したMacの場合はFinder、「macOS Mojave」以前のMacとWindows パソコンの場合はiTunesを起動

2:iPhoneをパソコンに接続し、リカバリモードの画面が表示されるまで待つ

3:

●iPhone 8 以降の場合:

└1:音量の上げるボタンを押してすぐに放す

└2:音量の下げるボタンを押してすぐに放す

└3:リカバリモードの画面が表示されるまでサイドボタンを押し続ける

●iPhone 7、iPhone 7 Plusの場合:

└1:トップボタン(サイドボタン)と音量の下げるボタンを同時に押したまま、リカバリモードの画面が表示されるまで待つ

●iPhone 6s 以前:

└1:ホームボタンとトップボタン(サイドボタン) を同時に押したまま、リカバリモードの画面が表示されるまで待つ

4:パソコン上でiPhoneを選択

5:「復元」または「アップデート」の選択肢が表示された後「アップデート」をクリック

以上でiPhone内のデータを残したまま、ソフトウェアが再インストールされます。

パスワードを10回連続で間違える

iPhoneは連続でパスワードの入力に失敗すると、一定時間操作ができなくなります。そして、10回連続で間違えることで、強制的に初期化が実行される仕様です。そのため、わざとパスワード入力を10回間違えることで、強制初期化を実行できます。

ただし、以下の手順で事前準備をしておくことが条件です。

1:「設定」→「Face IDとパスコード」をタップ

2:パスコード(いつも使っているパスワード)を入力

3:「データを消去」をタップしてオンにする

Apple Storeや街の修理店で初期化してもらう

自分で初期がどうしても実施できない場合には、Apple Storeや街の修理店で初期化を実施してもらいましょう。このとき、Apple IDとパスワードが必要になります。

また、費用も発生するため、事前に確認しておくと安心です。

「データ消去」はオフが基本

iPhoneの初期化を実施するための作業は、それほど複雑ではないため誰にでも問題なく実施できるでしょう。初期化が必要な際には、今回紹介した方法で実施してみてください。

なお、パスコード10回で強制初期化が実施される「データ消去」は、誰かにiPhoneを触られる可能性がある方は、知らないうちに初期化されるという事態も考えられます。そのため、基本的には「オフ」にしておくのがおすすめです。